著者 :悠月 彩香
イラストレーター:なおやみか
レーベル :LUNA文庫
出版社 :天海社
出版年月 :2020年7月
ジャンル :TL、現代物
ヒーロータイプ:爽やかで気さくなCOO
ヒロインタイプ:家事代行が得意、真面目で純粋
Hシーン :やや有り
あらすじ:
富裕層向け家事代行会社で契約社員として働くアリカ。この一年ほど、クライアントの家にアリカへの誹謗中傷の手紙が送りつけられたり、いたずら電話がかかってきたり等の嫌がらせを受けており、アリカが悪いわけではないのにクビになってしまった。友人とヤケ酒を飲んでいたワインバーでワインの染み抜きをきっかけに大手電機メーカーのCOOの神城と知り合う。アリカの腕を見込んで自分の家のハウスキーパーとして契約しないか?と勧誘されるが・・・
<ネタバレあり感想>
あらすじ的にはこのジャンルでありがちな「僕の家でハウスキーパーをやってくれませんか」モノです。
この手の小説を読むようになって何度同じような設定を読んだことか・・・!
ただ、それでもこのお話を読んでみようと思ったのは、ミステリー要素があったからです。
クライアントを変えても、内勤に変えてもらっても嫌がらせが続き、犯人はストーカーではなく内部の人間なのではないかと社内の人に思われ、逆にアリカが悪者にされてクビにされてしまうところから始まります。
そこを神城に拾われ、彼の家の家事をすることになりホッとしたのもつかの間、また神城のところにも嫌がらせの電話がかかってきます。
果たして犯人はどういった人物なのか?
まぁ、読んでるうちに何となく手口や容疑者は脳裏に浮かんでくるんですが、最後の方まで犯人は明かされないので「どうやって終わるのかなー?」と興味を惹かれました。
犯人との対決シーン、犯人の自己弁護する発言がすごく巧くて、「こんな風に言われたら私だったら証拠があっても揺らぎそう」と思ってしまいました。
主人公2人の恋愛ももちろん主軸としてあるんですが、そっちは想定内の展開です。
そっち方面でもあれこれ事件起こると収集つかないので山はほぼ無し。ストレスフリー。
ミステリ要素ありの恋愛小説としてスルッと読めて面白いと思います。