絶倫な凄腕社長は世話係に甘すぎるっ!! (臣桜、園見亜季、メローチュ文庫)

TL小説

著者      :臣桜
イラストレーター:園見亜季
レーベル    :メローチュ文庫
出版社     :クリエイティブエンタテインメント 
出版年月    :2020年7月

ジャンル   :TL、家政婦(お世話係)物
ヒーロータイプ:クリエイティブ系凄腕社長
ヒロインタイプ:真面目で面倒見がいい
Hシーン   :有り

あらすじ

イベント会社で営業として働く美愛(みのり)は、上司からパワハラ、セクハラを受けており、とうとうハニートラップで契約を取ってくるよう強要されている。退職すら認めてもらえず精神的にギリギリな状態で契約相手とホテルの一室にいるところに相手の会社の社長・直流(すぐる)がやってきた。話を聞いた直流は、会社をやめて自分の身の回りのアシスタントとして働くよう言ってきたが、ただのアシスタントではなく・・・

ネタバレあり感想

あらすじの通り、話の序盤は美愛がパワハラを受けている様子が出てきてかなりブラックです。
元々はポジティブでやや強気と自分の性格を分析している美愛ですら追い詰められて、処女なのにハニトラを仕掛けさせられます。
ぐっすり寝ている契約相手を前に逡巡しているところへ、相手の会社の社長、直流がやってきて、問い詰められ、白状します。
直流は懐が広く、人を大事にする人間なので、美愛の話を聞いて「そんな胸糞悪い会社とは仕事したくない。それにここまで事情を聞き出してそのままにしておくのも目覚めが悪い」と言って、「今回のことを黙っておく代わりに俺の身の回りのことをするアシスタントをしてもらう」と言い出します。
しかし、単に食事や掃除するにとどまらず、「忙しすぎて溜まってしまうので性欲処理もしてくれないか」と言い出します。
いくら弱みを握られているとはいえ、さすがそれは難易度が高いと思い拒む美愛の様子を見て「もしかして処女か?」と気づかれ、それをバカにされたと感じた美愛は「私だってできるんだから!」と奉仕にチャレンジします。
本番はしないもののそれが上手くいって正式にアシスタントとして直流と同居することになるわけですが・・・
イケメンで仕事もできて金持ちの社長と同居して、女として大事にされたらそりゃ「ホレてまうやろ!」ですよね。
「でも私はお世話係・・・単なる性欲処理係・・・」って身の程をわきまえつつ内心悲しくなっちゃうパターンです。
ただ、わりと初手から直流が美愛を気に入って大事にしている感じが伝わってくるので、読んでいてもそれほど悲観的にならずにハッピーエンドを期待しつつ読めます。
終盤の急に遠ざけられる話も結局おいしいエロシーンになりますしね。
私は話の展開的に、元いたブラック企業ともう一悶着あるのかと思ってたんですが、それはなかったですね。
凄腕社長が一人できっちり話をつけてくれたようですが、ブラック企業に正義の鉄槌とか、美愛が反撃みたいなエピソードがあったらもっとスカッとしたかも。

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