お堅い公爵様に迫ったら狼に豹変して朝まで離してくれませんっ!(月神サキ、gamu、ティアラ文庫)

TL小説

著者      :月神サキ
イラストレーター:gamu
レーベル    :ティアラ文庫
出版社     :プランタン出版
出版年月    :2016年9月

ジャンル   :TL、ファンタジー物
ヒーロータイプ:クーデレ公爵、嫉妬深い
ヒロインタイプ:健気で一途
Hシーン   :有り

あらすじ

宰相を務めるブラン侯爵が溺愛する娘・セレネは10歳の誕生日パーティーで兄が連れてきた友人・シリウスと出会う。とても素敵な彼は、その場でセレネに「この国で成人する20歳になったら結婚してください」とプロポーズする。それから10年、セレネはシリウスとの結婚を心待ちに自分を磨きながら待っていたが、彼からは誕生日に花束が届くだけ。彼の心は一体・・・?

ネタバレあり感想

クーデレなのか、ヤンデレなのか・・・とにかく嫉妬深いヒーローのお話です。
物語の冒頭、ヒロイン・セレネがシリウスからベッドの上で責められつつ、愛撫をほどこされている場面から始まるのですが、その後、あらすじに書いた10歳の誕生日から20歳の現在に至る話になります。

シリウスがデレるまでが長ぇ!!!

なんかデレられない事情があるのは察せられるし、独占欲が見え隠れするから、彼もセレネを好きなのはわかるんですが、10歳のプロポーズから放置されているといっても過言ではないセレネが「20歳になっても迎えにきてくれない」と勇気を出して会いに行っても塩対応。
その後「ようやく婚約が認めれて同居したのに手も触れてくれない」と奮闘しているのにスルー。
セレネがしょんぼりしているのがいじらしい。
彼サイドからすると「自分が必死に耐えているのに可愛らしい行動をとって・・・!」なんでしょうけど「知ったことか!」と思ってしまった。

彼の事情も解決し、晴れて手を出して良くなったら盛る、盛る・・・
そういうシーンいっぱいでありがたいことです(笑)

そうとう束縛強くて「セレネは自分の言うとおりにしていれば良い」的な感じがするので、シリウスが好みかと言われたら私は「ちょっと遠慮したい」ですが、セレネは「シリウス様だけいれば私は幸せです」と言ってるので、破れ鍋に綴蓋で良いカップルなんじゃないでしょうか。

私としてはセレネの兄カップルが気になりました。
王子様っぽい優しい物腰なのに実は相当嫉妬深い兄の責めに興味津々なんですが、スピンオフはないのかなー

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