悪役は恋しちゃダメですか?(葉月クロル、山下ナナオ、フェアリーキス)

TL小説

著者      :葉月クロル
イラストレーター:山下ナナオ
レーベル    :フェアリーキス
出版社     :ジュリアンパブリッシング
出版年月    :2018年3月

ジャンル   :TL、ファンタジー、異世界転生物
ヒーロータイプ:ちょっぴり俺様王子
ヒロインタイプ:ツンデレだったはずが実はウブで泣き虫
Hシーン   :ほとんど無し

あらすじ:

令嬢ミレーヌは小さいころから大好きだった王子と婚約中。頼み込んで婚約を取り付けたので、王子に見合うように頑張る努力家。
誇り高くちょっとツンと取り澄ましていたが、ある日突然、転生前の自分を思い出した。ごく平凡な日本人の女の子だった記憶を取り戻したら、王子のキラキラ具合が直視できない。おまけに自分が悪役令嬢だったことにも気が付いてしまった。急に挙動不審になったミレーヌに王子も調子を狂わされる。今まで熱烈に付きまとっていたのに急に距離を取り始めたミレーヌにやきもきする。おまけに2人を取り巻くキラキラな男子達がミレーヌに構うので王子の我慢も限界に?

<ネタバレあり感想>

異世界転生ものです。
ヒーローである王子が俺様で、周りに押し付けられた婚約者なんて迷惑に思ってるのかと思いきや、実はかなり大事に思ってるところがツボです。
今までベタベタしてたくせに急に距離を置かれてショックを受けたり、ちょっと接近しただけで赤くなって涙目になってるミレーヌが可愛くて動揺したり、ミレーヌにちょっかいを出す従者や友人にいちいち独占欲をむき出しにしたり。
王子がそんな感じでミレーヌが気になってしょうがない感じダダ漏れなのに、ミレーヌは「自分は悪役令嬢で、このままいくと退場させられる」と思っているので、急に婚約辞退を申し出たり、他の女の子(ミレーヌの考えるヒロイン)を王子に勧めたりして、ますます王子を混乱させて振り回しちゃうところが可哀そうだけど面白い。
ミレーヌの従者2人がミレーヌに対して歯に衣着せない感じの愛情を向けてて和みます。
後半、なんか魔法バトルになってめんどくさくなりますが、結果大団円のめでたしめでたし・・・かな?

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