著者 :石田累
イラストレーター:鳩屋ユカリ
レーベル :チュールキス
出版社 :ジュリアンパブリッシング
出版年月 :2016年12月
ジャンル :TL、先生物
ヒーロータイプ:30代後半の数学者
ヒロインタイプ:19歳、美人、一途
Hシーン :有り
あらすじ
絢音(あやね)は高校の時に数学教師の長谷川に告白をしたが、その直後、両親が亡くなり、転校してしまいそれっきりになってしまった。手元に残ったのは友達経由で渡された数学雑誌だけ。叔母の家に引き取られた絢音は20歳で結婚するようお見合いを迫られる。偶然、その候補の中に長谷川を見つけた絢音は彼とお見合いをすることになったが・・・?
ネタバレあり感想
教師もの、年の差ものと来たら読まずにはいられない・・・
表紙のイラストも綺麗で「このメガネがこの可愛い子ちゃんにナニしてくれるのか」期待が高まります。
(本文にもイラストあります)
絢音は引き取られた叔母の家で虐待まではされていないものの、叔母が亡くなった母を恨んでいるために辛く当たられています。
そして20歳になったら結婚して出ていくことにされ、強制的にお見合いをさせられるのですが、仲介人の持ってきた候補の中に偶然、高校時代に好きだった長谷川を見つけ、勇気を振り絞って「この人とお見合いさせてください!!」とお願いします。
数年ぶりに長谷川に会えることになって、全てを諦めて生きていた絢音はわずかな期待を持ってお見合いに臨むのですが、彼は自分を覚えておらず、期待していた結果にはなりませんでした。
絶望していた絢音ですが、ほんのちょっとした奇跡から再び長谷川との縁がつながった時、再び勇気を振り絞って「お見合いが上手くいったことにして恋人の振りをしてほしい」とお願いします。
まぁ、そんなわけで恋人のふりをし始める二人ですが、長谷川が「20近くも歳が離れていてみっともない」「こんなことをしていいのか」と悩むわりには、周りの男に嫉妬しまくりで、独占欲ダダ洩れしてます。
数学者でお堅くて色事に疎いかと思いきや、案外手練れだし。
ウブな絢音が「堅物で真面目な先生にこんなエッチな真似ができるなんて、聞いてない」と思うほど絢音を導いてきます。
全然我慢できてないし。
読者としては「もうちょっと葛藤して読者を焦らした上で手を出してくれると興奮するんだが」と思わなくもないですが、「エッチな先生はお好きですか」「はい、大好きです」なので良いでしょう。
数学者がヒーローなので、二人の関係性についても随所に数学ネタが出てきてちょっと凝ってます。
まぁ、一つ思ったのは、ちょっと要素てんこ盛りかなぁ、と。
歳の差、先生と生徒、ヒロインの家庭事情、ヒーローの家庭事情、数学者としての世界など、二人の障害が多すぎて忙しかったです。
最終的にはハッピーエンドで、最後も先生の我慢できないエッチが見られますので、終わりよければ全て良しということで。