イケメン御曹司との偽りの恋に身も心も溺れてしまいそうです (佐木 ささめ、夜咲 こん、 LUNA文庫)

LUNA文庫

著者      :佐木 ささめ
イラストレーター:夜咲 こん
レーベル    : LUNA文庫
出版社     :天海社 
出版年月    :2021年2月

ジャンル   :TL、御曹司物
ヒーロータイプ:スマートだけど強引
ヒロインタイプ:真面目で面倒見がいい
Hシーン    :有り

あらすじ

ヒロイン・海鈴はクリスマスイヴの晩に、同僚の櫻子とルームシェアしていた家を櫻子の火の不始末で失った。櫻子の兄の望が今回のことは妹のせいなので、ぜひうちに来て欲しいといい、仕方なくお邪魔することになるが・・・?

ネタバレあり感想

前回紹介した作品(俺様御曹司の激愛包囲網)で気になったので同じ作者さんの作品をもう一つ読んでみました。

ヒロイン・海鈴は街中で偶然助けた天然お嬢様の櫻子に懐かれ、彼女の祖父に強引にルームシェアを承諾させられます。
櫻子は海鈴の勤める会社にもコネで入社してきたので、海鈴は公私ともに彼女の世話を焼いています。
(手がかかるけど海鈴が櫻子を突き放せない理由は小説中で出てきます)

そんな中での家焼失。
茫然としていると櫻子の兄、望が現れ、テキパキと処理をして、家に来るよう言ってくれます。
櫻子も自分の不始末を棚にあげて「海鈴ちゃん、おうちに来たらいいよ」とご機嫌です。
遠慮深い海鈴は固辞しますが、疲れていたため一晩お世話になることにします。

まぁ、そんな感じで始まるんですが、とにかくヒーローであるところの櫻子の兄・望がスマートに強引なんですわ。
しょっぱなから海鈴を狙ってる感ハンパない。
家に連れてくることに成功したら、あとは逃さないとばかりに囲い込みを始めます。

私がこの小説の中で一番好きなセリフが、櫻子の「お兄ちゃんは全然親切な人じゃないわよ」なんですけど、そういう「ヒロインにだけやたら優しくてサービス良いけど、他の女には関心ない、なのにヒロインは気づいてない」みたいなの良いですよね~

海鈴は警戒心が強いので望に対しても最初壁を作ってて、望は苦戦しているんですが、最終的には身体で堕としてきます。
とんでもねー野郎だ・・・
海鈴が逃げても逃がさず、快楽から恋を自覚させる手管が凄い。
海鈴いわく「巣穴に引きずり込んだ獲物を骨までしゃぶるよう」な男ですよ。
そして確実にゲットする。
執着系でゾクゾクしますね。

でも本当に上手いこと言いくるめてスマートにグイグイくるので、「男が狙った女を虎視眈々と堕としていく」系のお話が好きな方は良いと思います。
Hシーンは多くないんですけど、描写が濃厚で私は満足しました。

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