著者 :三沢ケイ
イラストレーター:いりえりん
レーベル :ミーティアノベルズ
出版社 :ミーティアノベルズ
出版年月 :2021年10月
ジャンル :TL、ファンタジー
ヒーロータイプ:強い魔力を誇る美貌の筆頭魔術師
ヒロインタイプ:国立魔術研究所に勤めるがちょっと落ちこぼれ
Hシーン : 無し
あらすじ
国立魔術研究所に所属するエルマは平民出身の魔術師。真面目に仕事に励んでいるが、同期の活躍に遅れを取っている。ある日、朝の掃除をしていたエルマは、部屋に閉じ込められた筆頭魔術師のクラウスを発見する。彼を助けようとしたはずが、なぜか彼を子どもにする魔法がかかってしまい・・・!?
ネタバレあり感想
単なる落ちこぼれだと思われていたヒロインとひょんなことから一緒に過ごすことになったヒーローが、ヒロインの良さに気づいて恋に堕ちる。
読んでいて「こういうお話好きだなぁ」と思いました。
ヒロインのエルマは努力家で仕事にも真面目に取り組んでいますが、華々しい成果を上げる同期たちの中では芽が出ずに落ちこぼれ気味。
それでも腐らず、せめてみんなが研究しやすいようにしようと、備品を整えたり、仕事場の掃除をしたりしています。
その朝も、早くから掃除のために出勤したところ、誰もいないはずの休憩室から物音が。
恐る恐る開けてみると上司である筆頭魔術師のクラウスの姿がありました。
しかも強大な魔力を持つはずの彼が魔術が使えなくなっていました。
これは大変、と彼を助ける魔術をかけたつもりが、なぜかクラウスは5歳の姿に!
激怒するクラウス、平謝りのエルマ。
そんな状況からストーリーは始まります。
エルマたちの世界では、生活の全てに魔力が必要で、魔力が無いと水も出せないし、扉も開けられない。
エルマは魔力が出せない上に子どもになってしまったクラウスを放っておけず、責任を感じて一緒に生活することに。
貴族生まれで家にふさわしい人間であろうとしてきたクラウスは、ワーカホリックで人に頼ることが苦手。
そのため、面倒見が良くて、朗らかなエルマとの暮らしに戸惑います。
でも2人でいるときの居心地の良さにクラウスの中でエルマに対する気持ちが育っていきます。
まぁ、そんな感じで思いがけず恋に堕ちたクラウスが気持ちを自覚して本気になっていく過程が良いんですよねぇ。こういう展開大好き。
それと平行して、クラウスの魔力を使えなくしたのは誰か、そして何のために?という謎もあります。
ほのぼのラブストーリーがお好きな方にオススメです!