【社内公認】疑似夫婦-私たち(今のところはまだ)やましくありません!- (兎山もなか、ささおかえり、ベリーズ文庫)

TL小説

著者      :兎山もなか
イラストレーター:ささおかえり
レーベル    :ベリーズ文庫
出版社     :スターツ出版
出版年月    :2019年9月

ジャンル   :TL、オフィス物
ヒーロータイプ:社内で一目置かれるヒットメーカー
ヒロインタイプ:仕事が出来てコミュ力もあるが本人は無自覚
Hシーン   :うっすら有り

あらすじ

寝具メーカーで働く奈都は、営業職だったが、急に開発部門に異動になった。新製品のベッドのプロジェクトチームに入ることになったが、そこには小さい頃仲の良かった森場がいた。しかも、試作品のテストのために夫婦として過ごすことを提案されて・・・?

ネタバレあり感想

この作品、「良い作品」「好きな作品」として評価するかと言われたら、正直微妙で、最初は記事にしないで流そうかな、と思っていたんです。
(週に2~3作品くらいのペースでTL作品を読むんですが、自分の好みじゃなかったり、面白いと思えない作品も結構あって、「うーん、これでは感想が書けない・・・」と思うときは推さずに流してます。)

でも、この作品、読んでる間は結構ワクワクして面白かったんですよね。
「んなわけあるかー!!!!(ドンガラガッシャーン!←ちゃぶ台ひっくり返す音)」っていう意味で。
もしくは「いやいやいやいや・・・(それはないでしょ・・・)」という意味で。

28歳で処女のヒロイン奈都は、新卒で寝具メーカーに入社した時に、同期に幼馴染の森場がいることに気が付きます。
入社してすぐに気が付いたものの、小学校低学年のうちに彼が引っ越してしまったので、向こうが覚えてなかったらショック・・・と思い声をかけられません。
しかも彼はヒットメーカーとして頭角を現し、見た目も良いので、自分との違いを感じてますます遠くから眺めるだけでした。

営業として頑張っていたところ、急に開発部門へと異動を命じられました。
しかもその新製品のプロジェクトチームには森場もいます。
初対面のふりをして挨拶をして、森場からも同じように挨拶を返され、やっぱり覚えてないんだと思います。

しかし、実は彼は幼馴染だということに気づいていました。
しかも夫婦・カップル向けの新製品の試作品開発には、ユーザーの気持ちになってみないと、と言って、奈都と夫婦として暮らすことを提案してきます(ドンガラガッシャーン!)
さすがの奈都も男の人と一つ屋根の下で生活して、一緒のベッドで寝るなんて、と思いますが、製品開発のために一生懸命な森場の熱意にほだされて、疑問を抱きつつも承諾します(いやいやいやいや・・・)

森場は「一緒のベッドで寝ても何もしないから」と言うものの、「ただし、翌朝は何かあったかのような会話をしよう」と言います。
(アホかー!ドンガラガッシャーン!)

もうすでに2回もちゃぶ台をひっくり返してしまいました・・・
まぁ、この辺が全体の半分手前くらいの辺りで、個人的にはちゃぶ台クライマックスではありますが。

一緒のベッドで寝て、何もしてないのに翌朝甘い会話をしてるんですよ・・・?
しかも髪なでたり、密着しながらですよ・・・?
ドン引きしつつも「森場は朝〇ちしないのかね・・・」と下世話な心配をしていたら、途中で答えがありました。
その答えのシーンも相当ドン引きだったけどな!

森場がいかにヒットメーカーで社長にも可愛がられてて、ヒロインのこと大事にしてるからといって「お前のやってること何なの、突飛過ぎん!?」と思ってしまうし、奈都も「なんかおかしい」と思っているのに森場に引きずられてるし、社内も「変だけど森場だから仕方ない」みたいな感じで、「いやいやいやいや・・・!」と思っているうちにどんどん話は進みます。
なんか前半の同棲が濃すぎて、後半の奈都のお仕事の頑張りとか印象薄くなっちゃうんですよね。

森場サイドの章を読むと奈都も「28歳でそれはちょっと・・・」な部分あるし、森場の奈都に対する思いもわかるけど、納得はせんよ。
元々両想いだったけど、森場の力技で持ってった感。
まぁ、ヒロインがそれで幸せならいいんだけど。

そんなこんなで思わずツッコミたくなってしまうラブストーリーがお好きな方にどうぞ。
私と気持ちを共有してもらえたら嬉しいです。

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