仮面の心を奪うのは ~黒狼陛下と噂の王女様~(水上涼子,天路ゆうつづ,ロイヤルキス)
ラトニア王国の美貌の第一王女アリーチェは悪女と名高い。いわく、「強欲で淫乱、金を積めば誰にでも体を許す」と。それらはとある人物によって作られた噂だが、アリーチェを貶め孤独にさせていた。今まで敵国であった大国オーランドと平和条約を結ぶことになり、父である国王から「黒狼陛下」と呼ばれるオーランドの皇帝オルウェイと結婚するように言われる。しかも条約を締結して帰国するオルウェイと一緒に明日出国するように、と。国王はオルウェイに対しても「娘には政治学と経済学をたたき込んでいるから参謀として扱ってくれれば良い」とお飾りの妃扱いをすることを暗に許し、娘をもらってくれることに感謝して涙を流す。一目で惹かれ合うオルウェイとアリーチェを阻むアリーチェの隠された過去とは・・・?