著者 :夏雪なつめ
イラストレーター:ゴゴちゃん
レーベル :マカロン文庫
出版社 :スターツ出版
出版年月 :2019年5月
ジャンル :TL、同居物
ヒーロータイプ:イケメン秘書、わりとクール
ヒロインタイプ:表情豊か、ホテルのフロント係
Hシーン :なし
あらすじ
恵比寿のラグジュアリーホテルのフロントで働く亜子は、過去の失恋がきっかけで同期の檜山と同居をしている。二人の間には何もなく、ただの同居人の間柄だが、檜山を好きになった亜子はその関係がもどかしく・・・
ネタバレあり感想
マカロン文庫はあまりエロエロしくない、可愛い恋愛メインなのをちょっと忘れてました。
読み終わってタイトル画面に戻って「あれ?『とろとろ愛育』要素どこにあった?」と思ったけど、それは私の脳がピンクだっただけで、別にそういうイミでの『とろとろ愛育』ではなかったです。
それを期待してタイトルで選んではいけません。
この間、別の作品でも似たことを書いた気がするけど、想い合ってる男女が3年も同居して毎日のように一緒に夕飯食べて酒飲んでよく何もハプニングが起こらなかったね・・・
少年ラブコメマンガだったら「ラッキースケベ」の連発なのに・・・
でもそれだけ互いに「気持ちがバレたらこの関係が壊れてしまう」と恐れて慎重にしていた結果の3年間ということで。
とはいえ、相手はイケメン秘書でたくさんの女性に言い寄られています。
亜子は「彼に特定の相手ができたらこの心地よい同居も終わりだ」と分かっているし、友人にもハッパをかけられているけど、なかなか気持ちを告げる勇気が出ない。
でも要所要所で彼に心配されたり、守られたりして、相手も特別に思ってくれてるのかも、と期待したり。
そうこうしてるうちにライバルが出てきて嫉妬したり。
まぁ、この辺は定番の流れです。
設定的にはわりとよくある感じではありますが、私は檜山みたいなタイプにときめきますねー
不愛想なわけではなく、喜怒哀楽は穏やかで、偉そうでもなく、ちょっと引いて見守ってる感じ。
内心色々心配してて、ここぞという時には助けてくれる。
スタイルもしゅっとしてそうだし、イケメン度合いもちょうど良い。
亜子はぼんやりさんでもカマトトでもなく、かといって変にこじらせてる人でもなく、仕事を頑張る普通の女の子です。
読者さんによっては普通過ぎると感じるかもしれないくらい。
その分、恋愛小説を当事者感を味わいつつ読みたい派には近しくていいと思います。
「実は一途な彼に愛されてた私」、うらやましい・・・