離宮の花嫁ー身代わり姫は琥珀の王子に囚われてー(立花実咲、旭炬、ロイヤルキス)

TL小説

著者      :立花実咲
イラストレーター:旭炬
レーベル    :ロイヤルキス
出版社     :ジュリアンパブリッシング:
出版年月    :2014年1月

ジャンル   :TL、ファンタジー
ヒーロータイプ:真面目系王子
ヒロインタイプ:健気系
Hシーン   : 有り

あらすじ:

王女として生まれたクリスティナは双子の妹だったため、政争に巻き込まれないよう存在を隠され、姉の影として生きてきた。
人に名乗ることもできず僻地で育てられたが、そこで出会った少年との淡い初恋と結婚の約束を胸にしまってきた。
王宮に呼び戻され、奔放な姉カトリーナの身代わり役を務めてきたが、ある日、姉カトリーナに隣国の王子との縁談が決まった。
花嫁は純潔でなければならない、との隣国からの書状に、とっくに純潔ではない姉から「初夜だけ身代わりをつとめる」よう頼まれる。
両国の平和のために一時の身代わりを決心し、隣国へ赴いたクリスティナはとても美しい王子に魅了される。
礼儀正しく優しいように見えた王子だが、初夜の晩、「純潔をたしかめさせてもらう」と検分するかのような冷たい態度でクリスティナの身体を確かめてきて・・・

<ネタバレあり感想>

いやぁ、王子のSっぷりと言葉責めがたまらんですね。
花嫁教育を受けていないクリスティナは夜の営みについても無知な上に、姉から「あなたも純潔を散らしたくなければ、上手いこと言って一晩しのげ」と言われてるので、挿入を拒むのですが、「じゃあ、君に手と口で慰めてもらおうか」と求められ、それも出来ないと困っていると「じゃぁ、明日の晩までに考えといて。それまで囚われの身ね」と言われ、これでひとまず窮地を脱したかと思いきや「何もしないで男が鎮まると思ってるの」と太ももを使って相手をすることになり、とにかく無理やり挿れないだけで容赦ない。
初夜で屈辱的な思いをさせられたクリスティナが逃げ出そうとしたのを見つけると、捕まえてお仕置きもします。
実は王子は僻地で会った少年で、(クリスティナが双子と知らないので)カトリーナが初恋の女の子だと思ってどうにか結婚したんだけど、一方でカトリーナの悪い噂も耳にしていたので、それを確かめたくてしょうがないんですね。
初夜の印象が悪すぎでクリスティナに嫌われてしまったかと少し反省して外に連れ出してあげたりしているうちに、クリスティナも王子が実はそんなに悪い人ではないし、初恋の少年とオーバーラップするところもあって惹かれていきます。
「でも王子の初恋の人は姉のカトリーナで、私は身代わりでしかない・・・」と悩むことに。
本番はしなかったものの、とうとう一時帰国が許されたクリスティナはカトリーナと入れ替わることになりますが、王子に恋してしまったため、つらくてたまらないものの、自分の立場を考えて我慢します。
しかし姉はそんなクリスティナの気持ちと裏腹に傲慢な態度で意気揚々と隣国へ行き、あっさり見破られて牢獄行きに。
クリスティナも隣国へ呼び出されます。
自分が捕まるからお姉さまは解放してあげて、というクリスティナに王子は「自分の花嫁になるなら」と言い出し、最初は「貴方をだましていた自分と結婚するなんて」と拒むものの、王子の口から初恋の真相を聞かされて・・・想いの通じた二人の行く末はまぁ、もうあとはご想像の通りで。
初恋の女の子と結婚できて、好きで好きでたまらんピュアな王子の攻めをご堪能ください。

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