著者 :芹名 りせ
イラストレーター:蔦森 えん
レーベル :ティアラ文庫
出版社 :プランタン出版
出版年月 :2016年11月
ジャンル :TL、ファンタジー物
ヒーロータイプ:蒼の騎士団長、無表情で寡黙
ヒロインタイプ:第3王女、無表情、何かに夢中になると周りが見えなくなる
Hシーン :有り
あらすじ
トリニアータ王国の第3王女フィオレーネは表情に乏しく、周囲に感情が分かりにくいタイプ。興味のあることに集中してしまうと我を忘れてしまうところもあるが、家族や周囲に理解され愛され育ってきた。国外に嫁いだ上2人の姉に続き、国内貴族から結婚相手を決めるよう父王から言われたが、求婚の筆頭者の緋の騎士団長の圧が強すぎて、パーティーから逃げ出したところを蒼の騎士団長レイファルドに匿われ・・・?
ネタバレあり感想
寡黙で無表情だけど一途でエロい(←ここ重要)騎士様と初心な王女様の恋物語です。
「寡黙で無表情だけど一途でエロい(←しつこいけど、ここ重要)って良いよね・・・」としみじみ思いました。(完)
で感想終わってもいいくらいですが、一応ちゃんと書きます。
ここのところ俺様タイプのヒーローのお話を読むことが続いた(私のツボにはまらなかったので記事にせず)ので、控えめだけど情熱的なヒーローにグッときてしまいました。
しかも「姫」呼びですよ。
この人、もう結婚したけどいつまで「姫」呼びするんだろ、やっぱり騎士だからいつまでも「姫」なのかな、死が2人を分かつまでぜひ「姫」呼びでお願いしたい。
しかも控えめな割には求婚して承諾されたらさっそく自分の屋敷に王女を住まわせるし、世間知らずな姫が「夫婦の営みっていうのをしないのですか?」なんて言っちゃった日には「本当に意味が分かっているのですか?」と言いながら、分かってないことわかってるくせにグイグイ来るし。
それでも王女が自分の気持ちを自覚するまで最後まではしないけど、王女の気持ちが確かめられちゃったら容赦はしないよ。
ヒーローも無表情でそういう色事と無縁に生きてきたっぽいのに、手管がすごい。
途中、波乱はありますが、解決すれば最後までアツイ。
寡黙で無表情だけど一途でエロい騎士様、最高だ・・・
人によっては、王女が身内からもヒーローからも愛されまくってて不思議ちゃんぽいところにイラっとくるかもしれませんが、まぁ、それが彼女の味であり、無表情で変わってる者同士が惹かれ合うお話なので仕方ないかなー。
今まで感情をはっきり出せなかった王女が恋をきっかけに、勇気を出して少し成長します。
あとは暑苦しい求婚者がマジで暑苦しいし、やってることが完全にアウトなので物語の結末的に「それでいいのか?」と思うところもありますが、個人的には「寡黙で無表情だけど一途でエロい騎士様」で全て帳消しです。
寡黙で無表情だけど一途でエロい騎士様好きな方にオススメです!(何回言った?)