叶わなかった恋のつづきを~ハツコイ医師とイジメラレ柔肌OL~ (寒竹 泉美、上原 た壱、メローチュ文庫)

TL小説

著者      :寒竹 泉美
イラストレーター:上原 た壱
レーベル    :メローチュ文庫
出版社     :クリエイティブエンタテインメント 
出版年月    :2020年9月

ジャンル   :TL、現代物
ヒーロータイプ:イケメンで将来有望な皮膚科医
ヒロインタイプ:健気系、おとなしいが夢のために頑張っている
Hシーン   :有り

あらすじ

コールセンターで働く真雪には10年思い続けている初恋の人がいる。その人が上京して以来、10年間1度も会っていなく、自らも上京したものの連絡も取っていない。職場の同僚に次の恋に行くためにも一度その人に会ってみるべきだとハッパをかけられ、彼の名前で検索したところ、勤務先のクリニックが分かり、行ってみることにしたが・・・?

ネタバレあり感想

しょっぱなから失礼なことを言うと、「良作か?」と言われたら「うーん・・・?」ていう話なんですが、どうしてもブログで取り上げたくなってしまいました。

この話で私が驚いたところは展開がスピーディー。
といっても息をつかせぬ裏切りの連続とか波乱とかそういう方向じゃないです。

いや、だって、あらすじに書いたように、この主人公たち10年間全然会ってなくて、ヒロイン・真雪が勇気を出してヒーロー・充己の勤務先に予約を入れて診察を受けに行くことで再会するんですけど、古い表現ABCで言えば、その日にA、次の日B、翌日C(しかも小道具あり)ですよ?
もちろん、この手の小説だったらいきなり性交から始まる恋愛もありますけど、そういうことではなく、普通の奥手な女の子とスマートな皮膚科医の再会話をスラスラ読んでるうちに、気が付いたら舌入れてキスして、裸になって風呂に入ってるんですよ!!!
瞬きしている間にあれよあれよと関係が進んでいくので驚きです。
ヒーローがテクニシャンなのか??
ヒロインが流されやすすぎなのか?

ヒーロー視点がちょこちょこ入ってきて、彼なりの不器用(?)な面も見えるので反感は持たないんですけどね。
ソフトSっぽい攻めは嫌いじゃないです。
でも初回も2回目も小道具使ってるのは話の展開上分かるけど、早すぎじゃないかなぁ。
ヒロインは初めてなんですよ?
もっとHがマンネリになってからに取っておいたら、と思ってしまうぜ・・・

脇役の恋愛模様もあったりして妙に盛り沢山だけど、全体的に話が短くて書き込みが少なくてちょっともったいない感じがします。
二人の関係が流れるようにスピーディー過ぎて瞬き禁止の作品、もし気になったら読んでみてください。

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