笑わぬ公爵の一途な熱愛 押しかけ幼妻は蜜夜に溺れる(すずね凛、ウエハラ蜂、蜜猫文庫)

TL小説

著者      :すずね凛
イラストレーター:ウエハラ蜂
レーベル    :蜜猫文庫
出版社     :竹書房 
出版年月    :2020年8月(電子書籍版)

ジャンル   :TL、ファンタジー
ヒーロータイプ:真面目系有能貴族
ヒロインタイプ:健気系、純粋
Hシーン    :有り

あらすじ:

赤ん坊の頃に両親を亡くし、叔母に育てられたフロレンティーナだったが、7歳にして叔母も病で亡くなってしまった。叔母の墓の前で「もう死んでしまいたい」と泣く彼女の前に現れた青年ヘルムートは「君が素敵なレディになったらお嫁さんにします」と約束する紙をくれた。それ以来、フロレンティーナはその約束を胸に引き取られた先でレディになるべく頑張ってきた。17歳になったフロレンティーナは約束の紙を持って青年に会いにいくが、彼は笑わぬ男性になっており、約束のことも忘れてしまっていて・・・

<ネタバレあり感想>

正直なところ・・・「ヘルムート、手を出すの早えな!」と思いましたよ・・・。
個人的には「この俺としたことが、こんな少女に心奪われるとは・・・!」っていう紫のバラの人みたいな理性とのせめぎ合い的な展開が好きなので、「もっと己の倫理と戦って!」と注文つけたくなりました。(まぁ、17歳だし?婚約者だからいいでしょ、と言われればそうなんですけど、幼妻っていうならさぁ・・・)
あらすじにもあるように、ヘルムートは小さい女の子に対してした約束を忘れてたので、一度は「あれは君を慰めるためだった。若いんだから早計な行動をとるべきではない」と追い返すんですが、フロレンティーナが魅力的だったので、帰らせたあとも気にかけています。
そして彼の経済大臣になって国を良くしたいという野望のために、妻帯して国王に認められることが必要になり、父の押し付ける令嬢と結婚するくらいなら、とフロレンティーナに結婚の申し込みをします。
フロレンティーナは彼が正直に話してくれた結婚する理由を聞いて内心がっかりはしたものの、ずっと好きだった人と結婚できるのだからこの人を支えていきたいと承諾します。
家族の過去から独身主義だったヘルムートなんですが、いざフロレンティーナが屋敷にきたら、その可愛さに心動かされっぱなしで、あっさりキスするし、「華奢な君に負担をかけないように慣らしておこう。最後までしないから抵抗しないで」とかいって前戯始めるし、「その気満々やんけ!」とちょっと驚きました。体格差だけが問題なのか?
忠実な執事のおかげで体格差を乗り越えてようやく結ばれて、すっかり若妻の虜になったヘルムートとは裏腹に、フロレンティーナはヘルムートの父から息子にふさわしくないと思われていることを気に病んでしまったり、ヘルムートの政敵に罠にかけられたり、二人が幸せになるまでには紆余曲折あるんですが、そんな中でもなかなかHシーンは多いです。
万事解決してフロレンティーナもヘルムートの気持ちを信じられるようになり、めでたしめでたしです。

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