著者 :山野辺 りり
イラストレーター:駒城 ミチヲ
レーベル :オパール文庫
出版社 :プランタン出版
出版年月 :2016年6月
ジャンル :TL、年下攻め
ヒーロータイプ:イケメンエリートの23歳、一見すると従順なワンコ系
ヒロインタイプ:29歳のクール系、過去のトラウマから恋愛不信
Hシーン :有り
あらすじ
29歳で主任として働く比呂子はある日、アメリカから1年研修に来たエリートの指導係を命じられる。23歳でイケメンの彼は比呂子を下の名前で呼び、慕ってくる。過去のトラウマから恋愛不信があり、ましてや6歳も年下の彼のアプローチを信じられない比呂子はある条件を出すが・・・?
ネタバレあり感想
のっけからビックリ、中出しシーンから始まります。
さすがオパール文庫(?)。
「えー、オイオイ、どういう2人なの??」と読者がドン引いたところで回想シーンへ。
6歳年下のイケメンエリート静也の指導役となった比呂子。
彼に慕われランチなどを一緒にしていると、イケメンを虎視眈々と狙う若い女子達の嫉妬の的となり「おばさんのくせに勘違いするな」的なことを言われます。
過去の恋愛がトラウマとなって男女の愛情を信じられない比呂子は静也とどうこうなることなどないと思っていますが、静也の方は女性として好意を寄せていました。
彼からのアプローチを本気にせず流そうとする比呂子は、静也もどうせ遊びで駆け引きを楽しみたいだけなんだろうと思い、彼を逃げ腰にさせるために「恋人じゃなくて精子提供者になってくれるならいい」と提案します。
しかし、その提案を静也は受け入れてしまい・・・
取り消せない提案から始まった歪な肉体関係。
静也は従順なワンコのように見せつつ、ヤンデレです。
気に入った獲物はぜったいに手に入れないと気が済まない。
比呂子の心の中に過去の男がいるのも許せない。
比呂子を逃がすつもりは毛頭ない。
自分の本気を信じてもらえないヒーローは可哀想といえば可哀想なんだけど、「そりゃあ、自分が29歳で、6歳下の23歳のイケメンから求愛されても怖くて信じられないよなぁ」って思っちゃいます。
恋愛のトラウマがあろうとなかろうと。
遊びならいいけど、将来を考えちゃう年齢だし。
そんな超逃げ腰で、臆病なヒロインが若い雄に喰われていく様をハラハラしながら見守るという・・・ね。
最後にきれいにまとまって若い雄は超ご満悦ですけど、その笑顔の怖いこと、怖いこと。
ヤンデレ年下攻めが好きな方におすすめです!