著者 :宮小路やえ
イラストレーター:森原八鹿
レーベル :夢中文庫プランセ
出版社 :夢中文庫
出版年月 :2020年12月
ジャンル :TL、ファンタジー
ヒーロータイプ:公爵家の第三公子。23歳。気品があり見た目も麗しい貴公子。
ヒロインタイプ:26歳。伯爵家の長女。亡き父に代わり弟や妹の世話をするしっかり者。
Hシーン : やや有り
あらすじ
コネリー伯爵家の長女フィオナには5人の妹と跡継ぎの幼い義弟がいる。亡き父伯爵に代わり、妹たちの嫁ぎ先探しに奔走するうちに適齢期を過ぎてしまったが、家のために生きると決めた彼女は後悔していない。5人目の妹の嫁ぎ先が決まりそうでホッとしていた時、公爵家から年下の第三公子との結婚の声がかかり・・・?
ネタバレあり感想
再読です。前回読んだ時は特にひっかかるところがなく、感想を書くことなく終わってしまったのですが、改めて読んでみて、私はこの「引っかかりの無さ」こそ貴重と思ってご紹介します。
以下、「おら東京さ行くだ」風に紹介するとすれば
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転生も無ェ! 悪役令嬢も無ェ! 偽装も契約も何にも無ェ!
身代わりも無ェ!魔法も無ェ! 虐待の過去も特には無ェ!
イケメンの 貴公子に 見初められてのシンデレラ
不細工では無ェ!庶民でも無ェ!あるのは年上コンプレックスぐらい
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・転生とか悪役令嬢とか、もうエエねん、どんだけバラエティあってもお腹いっぱいやねんという方
・偽装結婚とか契約結婚とか、もうエエねん、最初から好きなら好き、後から好きになっちゃったなら 好きになっちゃったって早よ言えやという方
・虐待の過去とか、脅されて身代わりとかそんなんばっかり読んでるとツライねんという方
にオススメしたい。
TL小説、読んでて楽しいんだけど、多読していると、だんだんスレてきちゃって純粋にドキドキできなくなる時があります。
ストーリーとして辛いエピソードからのハッピーエンドが必要なのは分かるんですが。
このお話はその点でいくと、純粋なシンデレラストーリーのカタルシスが味わえます。
しかも、別に継母に虐げられてたとかじゃなくて、家族のために頑張ってたら嫁き遅れになって、周りから「あらあら、妹嫁がせるのに必死ですこと」とか「流行遅れのドレスですこと」みたいな感じでちょっとバカにされてるくらい。
でも、フィオナはそんな自分を残念には思うものの、自分が選んだ道だからと胸を張っています。
パーティーで彼女のそんな姿に心奪われたジェラルドは彼女と結婚したいと思い、速攻で手を回してきます。
ジェラルドは一目惚れでフィオナのことを女神と思ってるくらいなのでグイグイきます。
フィオナは年上だし、家の格が違うし・・・とためらいますが、格上の公爵家からのお話を断れる訳もなく結婚します。
長女として頑張ってきて甘えることが苦手なフィオナですが、ジェラルドの想いのこもった率直な言葉を受け取っているうちに2人の間には信頼関係もできて・・・というわけで最後の方に小物の悪役が揺さぶりをかけてきますが、フィオナは乗り越えます。
ジェラルドが出来杉君な気もするけど、まぁ、年下ならでは(?)の鼻息荒いシーンもあるので良しとしよう。(何様)
波瀾万丈ストーリーが好きな人には物足りないかもしれないけど、苦労してきたヒロインが一途な男性に全力で愛されて幸せになるという王道のラブストーリーが好きな方にはオススメです!