完璧一途な彼の溺愛にとかされまして (北野ふゆ、ささおかえり、夢中文庫クリスタル)

TL小説

著者      :北野ふゆ
イラストレーター:ささおかえり
レーベル    :夢中文庫
出版社     :夢中文庫 
出版年月    :2020年6月(Kindle版)

ジャンル   :TL、現代物
ヒーロータイプ:一途年下ワンコ系エリート
ヒロインタイプ:堅実、仕事に真面目
Hシーン   :やや有り

あらすじ:

セレクトショップの店長をしている千穂は、28歳。過去の恋愛の経験で恋に臆病になっている。本社と店舗をつなぐMD職の新任として来た宮葉はイケメンで仕事もよく出来、人柄も良いが、甘い言葉をサラッと口にする彼に千穂は警戒してしまう。打ち合わせの後「今度はぜひプライベートで」と個人的な好意を向けられる。「会ったばかりの私になぜ?」と疑問を抱くが、宮葉は「自分を信頼して頂けるようになってから話す」と言い、彼氏候補としてのお付き合いを始めることになるが・・・

<ネタバレあり感想>

普段年上攻め(しかも年齢離れてるほどOK)が好きなので、久しぶりに年下ワンコ攻めものを読みました。
ワンコっぽさはあるんですが、若さゆえのバカではなくて、人懐っこさですかね。
でも、宮葉はかなり強かで、実は人の選り好みが激しいので、懐っこさもきっと計算なんですよね。
そのくらいしないと警戒心が強くて保守的な千穂のテリトリーに入れないから、あえて絶妙なラインでぐいぐいいく感じ。
でも、過去の恋愛で傷ついた千穂の気持ちを大事にしているから、踏み込みすぎない。急がない。
そういう、ちょっとずつ二人が親密になっていく過程が丁寧で、千穂が心を許していく、過去のトラウマを乗り越えていくのが無理なくて、よくある「会ってすぐベッドを共にする」ようなお話とは全然違って良かったです。
まぁ、最後の方で宮葉の束縛系、執着系腹黒さが垣間見えるんですけど、千穂が気づいてない、嫌がってないなら「羨ましいくらいの溺愛彼氏」ですね。

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