著者 :西條六花
イラストレーター:赤羽チカ
レーベル :夢中文庫プランセ
出版社 :夢中文庫
出版年月 :2023年9月
ジャンル:TL、ファンタジー
ヒーロー:ヴァロン帝国皇帝の弟。兄に疎まれ、戦地に駆り出されている。
ヒロイン:帝国に滅ぼされた公国の公女。皇帝の後宮に入れられている。
Hシーン: 有り
あらすじ
ヴァロン帝国に滅ぼされたルヴィエ公国の公女リアーヌは、城から脱出したところを捕まり、皇帝の後宮に入れられた。それから6年、皇帝の手もつかず、ひっそりとくらしていたがある晩、宮の薬草園で皇帝ではない男性と出会う。彼は皇弟で、しかも軍功の褒賞としてリアーヌの下賜を願い出て…
ネタバレあり感想
西條六花さんの作品を全て読んでいるわけではないのですが、ヒーローが見た目も立ち振る舞いもシュッとしてるのに、きちんと性欲はあるみたいなところが好みなんですよね。(どういう評価)
「ベッドでは野獣」とか「絶倫」とかそういう分かりやすさじゃなくて、スマートに情熱的に求めてくる。
自然に事が始まって、愛されてる感満載のベッドシーンになるので、毎回ドキドキしちゃいます。
今回のヒーローのラウルは、兄の命令とはいえ自分がヒロインであるリアーヌの国を滅ぼし、リアーヌを捕らえてしまった負い目を持っています。
リアーヌは、兄である皇帝の後宮に入れられたものの、幼かったため顧みられることもなく、忘れ去られていました。
そんな現状を知ったラウルは籠の鳥となったリアーヌへの贖罪から下賜を願い出たものの、リアーヌの人柄に触れ、心惹かれて愛していきます。
一途に愛の言葉をささやいてくれる誠実さがありながら、雄としてのエロさもある。
私のタイプど真ん中。
Hシーンはどれも好きですが、舞踏会のシーンが一番興奮しました。(落ち着け)
この手の話の舞踏会シーンでよく「休憩用の小部屋」が出てくると思うんですが、大抵は「ヒロインが悪い男に連れ込まれそうになってあら大変!」みたいな感じじゃないですか?
今回は、本当の意味(?)で使われていたので「結婚したから正々堂々使えて良かったね!」と思いました。
お家まで我慢できないのも心底良き。
Hシーンの話ばかりしてしまいましたが、両片想いのすれ違いあり、皇帝である兄との確執ありでメインストーリーもドキドキ楽しめますのでぜひ!
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