引き立て役令嬢ですが、お忍び王太子に愛されています(深森ゆうか、花綵いおり、こはく文庫)

TL小説

著者      :深森ゆうか
イラストレーター:花綵いおり
レーベル    :こはく文庫
出版社     :くるみ舎
出版年月    :2020年7月

ジャンル   :TL、ファンタジー
ヒーロータイプ:真面目系王太子
ヒロインタイプ:真面目で地味
Hシーン   :やや有り

あらすじ:

それなりの家柄で見た目もそんなに悪くない令嬢なのに、他の令嬢と一緒にパーティーに参加すると「引き立て役」になってしまうヒロインのユリアナ。そんな「引き立て役令嬢」としての噂を聞きつけた公爵令嬢ラモーナに同伴を依頼される。ラモーナは婚約者がいるにもかかわらず、隣国からお忍びでやってきている王太子の花嫁の座を射止めようと企んでいた。モヤモヤしつつも王女キャスリンからも頼まれ一緒に舞踏会に参加することに。王太子と連れらしき2人組の男性と挨拶し、さっそくラモーナは華やかな容姿の王太子と意気投合。取り残されたユリアナは、同じく残された王太子の連れと踊ることになり、少しずつ親しくなっていくのだが・・・?

<ネタバレあり感想>

タイトルがタイトルなので、早々に「あ、実はこっちが王太子なのね」と読者にわかってしまいますが、ユリアナもラモーナも全然気づかず、勘違いしたまま、それぞれのパートナーと親交を深めていきます。真相を知っている読者は王太子と思い込んでラブラブしているラモーナの様子を「あーあ、どうなることやら」と見守る感じですね。そして本当は王太子なのに中々言いだせないヒーローの方についても「どう落とし前つけるんだか」とちょっと冷めた目で見ちゃいます。
ニセ王太子のラモーナに対する手管がなかなかすごい。躰でつなぎとめる愛情というか調教というか・・・
そして真王太子が、ユリアナが次期王妃と知ってしり込みして逃げ出さないように強引にモノにする辺りは、Hシーンとしては悪くなかったけど、やり口としてはちょっと引きました。なーんか堂々としてないというか。
そして、この話のオチは、実はニセ王太子云々ではなく、真の黒幕がいたというところなんですよね。さすがにそこはネタバレしないので、気になる方は読んでみてください。

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