著者 ：浅見
イラストレーター：笹原亜美
レーベル ：フェアリーキス
出版社 ：ジュリアンパブリッシング
出版年月 ：2023年6月
ジャンル：TL、ファンタジー
ヒーロー：騎士団第5部隊隊長。熱血で忠誠心の熱い騎士。
ヒロイン：伯爵家令嬢。悪役令嬢と言われ、悪い噂に悩まされている。
Hシーン： 有り
あらすじ
伯爵家の令嬢フェリアはキツめの美人という見かけのせいか、巷で流行している小説の悪役令嬢のモデルだと噂されている。国王の誕生を祝う舞踏会で、他の令嬢に意地悪をしたとして婚約者に糾弾され泣きそうになっていると、見知らぬ男性が大声で婚約者をいさめてくれた。結果的に婚約は破棄となり、フェリアが悪者にされたが、フェリアは助けてくれた彼に恋をしてしまった。急遽、他の家に嫁ぐことになったが、相手はあの時の彼で・・・？
ネタバレあり感想
もー、ええ話なんですわ！
タイトルからなんとなく「熱血騎士がヒロインに暑苦しく求愛しまくる」のを想像してたんですが、どっちかというとヒロインが積極的かな？
熱血騎士ヴィルはとにかく真面目で純粋で勤勉。
王家をお守りするためにいつも身体を鍛えていて、仕事の行き帰りも走ってます。
若干粗野で暑苦しいので、女性にもてず、縁談も断られまくり。
最近では結婚も諦め気味。
とある舞踏会で、騎士団の同僚が、婚約者の女性を衆目の中で糾弾しているのを見て、いてもたってもいられず仲裁に入ります。
そのとき、女性の凜とした美しさに目を奪われ、あんな人が自分の妻だったら・・・と思いますが、婚約者のいる女性なので、胸の奥にしまいます。
しかし、そんな彼に突然、その女性との縁談が。
しかも、彼女は舞踏会で庇ってくれた彼を忘れられなかったと言ってくれます。
天にものぼる心地。両親も大喜び。
そうして二人は結婚することになるわけです。
この話のなにが良いって、ヒロインのフェリアが、本当にヴィルのことが好きなんですよ。
ヴィルは真面目すぎて行き過ぎちゃうなど、全体的に不器用なところがあるので、他の令嬢や騎士団の同僚からバカにされがちです。
でも、フェリアはヴィルの持っているまっすぐで優しく熱い心に惹かれたので、全然気にならないし、むしろ彼を英雄として尊敬しています。
ヴィルはヴィルで「こんな理想的な女性が自分を想ってくれているなんて、世界一の幸せ者だ」と本気で口にしています。
夫婦として順風満帆に思える2人でしたが、元婚約者からのちょっかいやら王家の後継者争いやらに巻き込まれていきます。
ちなみに私が一番好きなシーンは、ヴィルが
「妻に･･････！タイを･･････結び直してもらうのが･･････憧れでした！」
っていうシーンですね。
フェリアが「ハイハイ」って感じでにっこり受け止めているのがもう・・・！
2人が互いを信じて、大事にしあってるのを読むと、こちらまで熱く幸せな気持ちにさせてくれます。「なんなの、このラブラブ夫婦、めっちゃ可愛い」って気持ちになれるシーン満載なのでぜひ！
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