ネトゲでサシオフした相手が人気俳優でした。(福嶋ユッカ)    

BLコミック

著者      :福嶋ユッカ
イラストレーター:
レーベル    :      
出版社     :海王社
出版年月    :2018年9月

ジャンル:BL、現代物
Hシーン:少し有り

あらすじ

南戸鉱汰(みなみどこうた)は在宅で働くゲームのプログラマー。オンラインゲームをプレイヤーとしても楽しみ、「サウス」としてランキング1位を取るほどのネトゲ廃人。ある日、ゲーム上でご新規プレイヤーの「ノース」と知り合い、プレイを通じて仲良くなる。「ノース」からサシでオフ会をしたいと言われ、コミュ障のオタク同士なら…と出かけていったところ、とんでもないイケメンが現れ・・・!?

ネタバレあり感想

前回に続いて、BLのコミックを紹介したいと思います。
TL小説も2~3日に1冊くらいのペースで読んでて、それぞれ面白くはあるんですが、なかなか記事化に至らなくて・・・

まぁ、言い訳はこのくらいにして、こちらの漫画、2018年発売なので6年前ですね。
なんのきっかけか忘れてしまったんですが、家族への腐バレが怖くてめったに紙でBLを買わない私が、おそらくあらすじだけで思わず買ってしまった1冊です。
この話、好きでちょくちょく読み返してしまいます。

いや、だって、オタク同士でサシオフしましょってなって、ノコノコ出かけていったら、今をときめく売れっ子俳優が現れるんですよ??
夢ありすぎでしょ。

しかしあらすじにもあるとおり、南戸こと「サウス」は在宅プログラマーで、オタクで、家にテレビもなく、世間のキラキラしい流行に縁がも興味も無かったので、「ノース」の本業、俳優北川英梓(きたがわえいし)のことを全く知りません。
また、普段からコミュ障なのでオフ会は全く出たことがありません。
「ノース」も初めてのオフ会と言っているし、同じオタクだし・・・って安心して会う約束をしたら、都会のおしゃれな店に連れて行かれ、マスクを取ったら見たこともないレベルのイケメンが現れて度肝を抜かれます。
しかし、北川英梓を知らないので「俺の人生でこんなに顔の良い人間と出会ったことないから驚いて・・・!」と率直に言います。

逆に「ノース」は、ネット上の会話から「サウス」が芸能人に疎いことを察して「この人なら自分を芸能人扱いしないで接してくれるかも」と思ってサシオフに誘ったので願ったとおりの展開。
しかも、ゲイの「ノース」にとって「サウス」はタイプの顔だったらしい(としか思えない)。

ゲームの話で楽しく盛り上がって、仲良くなる二人。
いつ「ノース」の正体が判明するのかっていうハラハラがあるんですが、ストーリー的には正体がわかってからが更に面白いです。
自分の気になってる人が実は芸能人で、周りの媒体に情報が溢れていたとなったら、オタク心うずいちゃいますよね。
そんな「サウス」の行動に同意の首振り1000回。

やがて想いが通じる二人ですが、「ノース」はいつも「サウス」に真摯で一途で、どんな「サウス」でも褒めて受入れてくれるし、無理強いしないし、完璧彼氏過ぎる。
何より「ノース」こと北川英梓がどのコマもほんっとうにイケメンに描かれてるんですよ。(私好みのイラストってことなんですが)
描き下ろし漫画で英梓の写真集の感想を述べるサウスに同意の首振り1億回。

あと忘れてはいけないのが、「サウス」のオタク友達の西園寺と東野。
この二人もガチめのいかにもなオタクなんだけど、ネットで知り合った男(北川英梓であることは知らない)と付き合うことになった「サウス」を心配して、相手を見定めにやってきてくれる友情話も笑えてジーンときます。

「ノース」は外見や有名になったことで周りの人から態度を変えられて嫌な思いをしているので、「サウス」やその友達に対しても見た目がオタクだからって態度を変えたりしないで、そのまま受入れてくれるんですよね。
「サウス」に対しても「自分に釣り合うようにおしゃれになれ」とか絶対言わない。
てっきり途中でサウスも垢抜けちゃったりするのかと思ったんですが、最後まで変わらなくてそれはそれで面白かったです。

エロシーンも申し訳程度(←失礼?)にあります。
若干生々しいので、正直なくても私はストーリーだけで満足できたなぁ、と思いますが、最終的な「サウス」の覚悟の現れとして必要だったのかな。

今ふと思ったんですが、私、「午前0時、キスしに来てよ」っていう少女漫画(イケメンアイドルと女子高生の恋愛)も好きだったので、一般人と芸能人のお付き合いモノが好きなのかも。

ファンタジーで夢見たっていいじゃない!漫画なんだもの!!という同好の士の方にオススメです!


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