著者 :千葉リョウコ
イラストレーター:
レーベル :花音コミックス
出版社 :芳文社
出版年月 :2015年7月
ジャンル:BL、現代物
Hシーン:有り
あらすじ
男性向けエロ漫画雑誌の編集者として働く仁井名(にいな)は、無口で人と関わるのが苦手。社内のデザイナー瀬田(せた)と、連絡・調整役として関わるうちに彼のことが気になってくる。あるとき酔った瀬田と一夜を過ごしたが、瀬田からは「忘れてくれ」と言われてしまい・・・
ネタバレあり感想
BLのコミックです。
出版社を舞台にした表題作のほか、ほか2作も同じ出版社内の別のカップルの話を納めたオムニバスです。
作者さんも後書きで「編集部みんなホモにな~あれ☆」と仰ってますが、みんななります。
それがBLワールド。
3作とも良いので軽くご紹介していきます。
表題作「宝物見つけました」
主人公の仁井名は無口で無表情で、人と距離をおきがちな真面目な青年。
編集者として仕事はしっかりやってるけど、漫画や作品に対する熱が無いと評価されています。
そんな時に、社内デザイナーの瀬田と仕事で関わるようになり、彼のよく変わる表情などに魅かれていきます。
そして酔った瀬田と一夜を共にして、彼への想いを自覚した仁井名はハッキリ付き合いたいとアピールしますが、瀬田には「忘れてほしい」と拒絶されてしまい・・・
断られても押せ押せの元ノンケの年下無口ワンコ攻。
他の人にはそんなにグイグイ行かないのに、瀬田にだけ真正面から何度もぶつかっていきます。
自分にこんな熱があったのかと思うくらい。
仁井名がね、ほんとに真面目でまっすぐで良い奴なんですよ。
こんな一途な愛情注がれたら、訳ありの受だって絆されずにはいられないでしょう。
いいカップルなので幸せになってほしい。
「宝物奪われました」
すごい、いきなり事後から始まる。
しかもすっごい特殊状況。
「おまえ、そんなんでいきなり後ろ奪われていいの?」って主人公の咲坂(さきさか)に問いたくなる。
(ネタバレすると面白くないのでぜひ読んで欲しい)
しかもその後もめっちゃ流されてるし笑
イケメン児童本編集者✕オタク漫画編集者。
オタクの咲坂は二次元から現実の恋愛に飛び込めるのか。
攻めの成田くんの人物像も含めてすごく好きなお話でした。
「宝物光りました」
ノンケのBL漫画雑誌の編集長✕新入社員です。
主人公の倉持が編集長をつとめるBL雑誌の編集部に、新入社員の市ノ瀬宝(いちのせたから)が人手不足の応援のためにやってきます。
BLを一から勉強し始めた彼は、倉持に「ホントに挿れられる方って気持ちいいんですか?」と質問し、さらには「良かったらオレに挿れてみてくれませんか!?」とお願いしてきます。
「オレはゲイじゃない!」「BLはファンタジーだ」と断るも好奇心でグイグイくる市ノ瀬。
絆され脅され・・・ぐふふふ腐・・・
おっと・・・
BL編集部の編集者のお姉様方が、目の前で繰り広げられる現実のBLを見逃すわけないですよね。
驚異の新人に「ざわざわ・・・」して、「クラ✕タカ」をこっそり(?)推す。
そんな編集部の様子も併せてオススメです!
実はこちらのオムニバス、出版社シリーズとして続編も出ております。
こちら↓もぜひ!
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