高嶺の彼の淫らな欲望~エリート課長のイジワルな溺愛(橘柚葉、上原た壱、チュールキス)

TL小説

著者      :橘柚葉
イラストレーター:上原た壱
レーベル    :チュールキス
出版社     :ジュリアンパブリッシング 
出版年月    :2019年1月(Kindle版)

ジャンル   :TL、オフィスラブ
ヒーロータイプ:エリートモテイケメン、執着系
ヒロインタイプ:おっとり、頑張り屋さん系、ウブ
Hシーン   :やや有り

あらすじ:

人事課で働く瑠華は教育促進担当。情報システム部所属の傍らIT系の研修講師を務めてくれている結城さんに恋をしている。結城さんが研修講師を後任に引き継ぐことになり、思い切って告白を決意して彼をカフェに呼び出したが、直前に耳にした彼の噂などから臆病になり、逃げだしてしまう。「なんて失礼なことをしてしまったんだろう・・・」と落ち込み翌週出社すると、結城から積極的なアプローチが始まって・・・?

<ネタバレあり感想>

おすすめかと言われると微妙なのですが、イケメンの彼に熱烈に愛される夢小説だと思えば、需要にマッチしてると思います(なんだそりゃ)
瑠華視点で始まるのですが、カフェ逃げ出し直後に結城視点が挟まって、実は結城も瑠華が気になっていて、草食系で女に興味がなかった彼にとっては恋を自覚させるだけで稀有な存在で、そうとう入れ込んでることがわかるんですね。
結城を意識してることが丸わかりな瑠華から呼び出され、告白されるのかと思って「このチャンスを必ずモノにしてみせる」と期待してカフェに来たのに、あたふたと逃げ帰られてしまい、余計に「絶対キミを捕まえてみせる」と決意を新たにする結城。
そのあと瑠華視点に戻り、彼の猛攻を受けるので客観的視点では「こんなに熱烈なアプローチ・・・(照)」ってなるんですが、瑠華は自分に自信がなく、恋愛初心者なので、事前に耳にした「結城さんてマニアックで激しいエッチが好きらしいよ」という噂を真に受けて、ちょっと信じきれなかったりするんですね。
瑠華がおっとり純朴ヒロインなのはわかってるんですが、ところどころ「え・・・そこでうっかり寝ちゃうとか理解できん、ご都合すぎんか?」とか「あんだけ言われてるのに相談しないとかどういうこと?」とか私と思考がマッチしなくて、正直「ムムム・・・」となる部分がありました。
あと、「ここでハッピーエンドで終わりかな?」と思ったら後半に家族の問題が出てきて「このエピソード必要だったか?いや、でもこのおかげでもう一つHシーンが増えたからいいのか?結婚に向けてはずみがついたからいいのか?」と思ったところもあり。
夢小説のわりにツッコミが多くて陶酔できなかったんですが、私の中で「ここはこの小説ならではのエピソードで好きだな」と思ったのはAVのくだりですね。むしろこのくだりが良かったので、その後に上記の家族の話が出てきて蛇足を感じちゃったんですけど。
AVのくだりに出てくる会社の先輩カップルが良くて、作者さんも後書きでこのカップルでもお話書きたいとおっしゃってたのでぜひ読みたいですね。

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