裏表アリ!? 年下御曹司の偽装恋人になりました! (桃瀬いづみ、蝶野飛沫、こはく文庫)

TL小説

著者      :桃瀬いづみ
イラストレーター:蝶野飛沫
レーベル    :こはく文庫
出版社     :くるみ舎 
出版年月    :2020年9月

ジャンル   :TL、御曹司物、想われ女子物
ヒーロータイプ:猫かぶり系御曹司
ヒロインタイプ:外見へのコンプレックスあり
Hシーン   :やや有り

あらすじ:

美人の姉へのコンプレックスで外見の良い人に苦手意識のある桃香は29歳。
ある日、社内で人気の美青年御曹司・鳴瀬が、いつもの爽やかさとは違う口調で電話しているのを覗き見てしまう。
翌日「誰かに話したか?」と確認され、「話していない」と答えるとお礼に奢ると言われ、強く遠慮すると、女除けとしてお昼を一緒に食べることを提案され・・・

<ネタバレあり感想>

「想われ女子」系のお話です。
桃香本人はコミュニケーションが苦手と思っているけど、いつも外面の自分を演じている鳴瀬は桃香が「誰ともつるまず、他者との距離を上手く取り、ひとりの時間を穏やかに過ごしている」ように見えて気になっていました。
偶然、彼女に素を見られてしまったけど、予想していた通り、それを他人に言いふらすような女じゃなくて、ますます彼女を知りたくなって、あれこれ強引に理由をつけて誘います。
姉と比較され続けたことから「自分はぱっとしなくて取り柄がない」と卑下していた桃香は、ポジティブな鳴瀬と会話する中で、自分に自信を取り戻し、姉との関係も良くなりますが、恋人になったわけでもないのに際どい行為をしてきた鳴瀬のことがわからず「こういうのをセフレというのでは・・・?」と誤解してしまいます。
まぁ、それで「そんな曖昧で不誠実な関係はいやだ」と思って距離を置こうとするんですが、納得いかない鳴瀬は「こっちも勝手にやらせてもらう」と強引な手段に出てきて、結果それが功を奏して誤解も解けてハッピーってわけで。
桃香が鳴瀬が思ってるとおりの良い子で、自分に自信ないけど卑屈な感じはしなくて好感持てます。
年下男子に一生懸命想われる系のお話がお好きな方にはいいかも。
わりとお話は短めです。サラっと読めます。
個人的には、もう少し鳴瀬がクセのある腹黒で、裏表アリの感じを出してくれても良かったかなぁ?と思いました。

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