伯爵令息は箱入り令嬢を甘やかして溺愛したい 秘蜜の夜にとろけるキスを(山野辺りり、みずきたつ、蜜猫文庫)

TL小説

著者      :山野辺りり
イラストレーター:みずきたつ
レーベル    :蜜猫文庫
出版社     :竹書房 
出版年月    :2019年10月(kindle版)

ジャンル   :TL、ファンタジー物
ヒーロータイプ:女装も似合う諜報員貴族、チャラチャラして見えるが一途
ヒロインタイプ:一途な努力家、純粋無垢の天使
Hシーン   :やや有り

あらすじ:

幼い頃病弱で、大事にされて育った侯爵家の令嬢エリノーラは兄の親友で13歳年上のフランシスが好き。16歳のデビュタントで妹扱いから淑女扱いに変わるかと期待していたが、変わらずがっかりする。しかしその後2年間、彼に見合うように懸命に努力を続け、自分を磨き続けた。そして18歳の誕生日を迎えた日、フランシスが家族の前で突然プロポーズをしてきて・・・?

<ネタバレあり感想>

「俺は大好物を最後まで取っておきたい性格なんだよ。自分を焦らして、限界まで我慢して-欲望がはち切れそうな瞬間に手に入れるのが堪らなく好きなんだ」
前半、読者は16歳のエリノーラの側にたって早く手を出して欲しくてたまらないのに焦らされまくります。
そのくせチョコチョコと雄の空気出してくるからこっちこそ堪らないってやつですよ。
中盤になると逆に18歳のエリノーラが純真すぎて煽られまくるフランシスの側になって、「無自覚無垢天使恐ろしい」ってなってるフランシスにキュンキュンします。
エリノーラは純粋なんですが、おバカではなくて、自分の頭で考えて、気持ちをきちんと丁寧に伝えられる女の子なので、とても好感が持てます。
こんな子を好きになっちゃったら、大事にしたくて嫌われたくなくて他の男に取られたくなくてヤキモキしちゃうだろうなぁとフランシスに同情しちゃいますね。
フランシスサイドの視点は出てこなくてもフランシスの気持ちが伝わってきて互いに一途に思い合ってる二人のやり取りで幸せになれるお話です。

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